
【速報】羽生結弦4位「報われない努力だったかもしれない…でも!」 18歳 鍵山優真が銀、宇野昌磨は銅<フィギュアスケート男子フリー>:東京新聞 TOKYO Web
北京冬季五輪のフィギュアスケートは10日、男子シングル・フリーが行われ、鍵山優真(18)=オリエンタルバイオ・星槎=は初出場で銀、宇野昌磨(24)=トヨタ自動車=は銅で、平昌五輪銀に続く2大会連続メダルを獲得した。ショートプログラム(SP)のジャンプ失敗で出遅れた羽生結弦(27)=ANA=は4回転アクセルに挑戦。転倒しながらも、4位入賞した。世界選手権3連覇中のネーサン・チェン(米国)が合計332.60点の好スコアで優勝した。
フィギュアスケート男子で銀メダルを獲得した鍵山優真(右)と銅の宇野昌磨
◆父と喜び分かち合えて良かった 鍵山
鍵山は4つの4回転ジャンプを成功させ201.93点の計310.05点。父でコーチの正和さんと喜び合った。
得点を確認し、父の正和コーチ(左)と喜び合う鍵山優真
鍵山「この五輪を夢として頑張ってきた数年間、その全てが詰まったメダルだと思う。苦しかったことも乗り越えての結果。自分の成長を感じている。団体やSPとは違って、これで試合が終わってしまうと思うとここに来て初めて緊張した。いい結果を残したい、目標を達成したいと思ったことができて良かった。父からは『おめでとう』と言われた。ここまで五輪を目指した数年間、いろんなことを一緒に経験してきたので、銀メダルで喜びを分かち合えて良かった。もっともっと、オールラウンダーにつか付いていきたい。ネーサンや羽生選手、宇野選手のように、いろいろな演技で評価されるような選手になりたい」
◆数年後はネーサン・チェンの位置に 宇野
宇野は序盤、得意の4回転フリップで転倒しコンビネーションにすることができず、後半3連続ジャンプでも3回転が1回転になるミスがあった。それでも187.10点で、合計293.00点をマークした。
銅メダルを獲得した宇野昌磨のフリー
宇野「今日はたくさんミスを出してしまったけど、やっているときは実感がなかったけど緊張があったと思う。悔しいと言うよりは4年間いろいろ合った中でちゃんと五輪に出場でき、3位という成績を残せたことを嬉しく思う。この(演技)構成、この練習をあと数年続けて行けば、今のネーサンの位置で戦える存在になれると思った。これに満足せず、新たな挑戦をしたい」
◆これ以上無いくらい、一生懸命頑張りました 羽生
羽生は予告通り、成功すれば史上初となる4回転アクセル(4回転半ジャンプ、クワッドアクセル)を冒頭にチャレンジしたが、回転不足で転倒した。動揺からか、続く4回転サルコウも転倒。その後は立て直したが、フリーは188.06点。合計283.21点。回転不足ではあるが、国際スケート連盟が4回転アクセルを初認定した。
フィギュアスケート男子フリー 4回転アクセルに挑戦する羽生結弦
「出し切ったなと言うのが正直な気持ち。明らかに前の大会よりいいアクセルを跳んでいた。(メダルまで)もうちょっとだったなと思う気持ちもあるけど、あれがぼくの全てかなって。もちろん、ミスしないにこしたことはないし、そうしないと勝てないけど、前半2つのミスがあってこの『天と地と』は出来上がっていたのかなと思う。一生懸命頑張りました。これ以上無いくらい頑張って、報われない努力だったかもしれないけど、でも…。SPからうまくいかないことばかりだったけど、一生懸命頑張りました」
SPでは氷上の穴にブレードが引っ掛かり4回転サルコウが1回転になる不運があって、95.15点で8位発進。大技成功での巻き返しを狙ったが、自己ベストには遠くメダルには届かなかった。
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