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<新型コロナ>成田検疫すり抜け急増 五輪まで1カ月 変異株懸念:東京新聞 TOKYO Web

 開会式まで一カ月に迫った東京五輪では二百カ国・地域から選手を含む大会関係者五万人の来日を見込むが、大勢の入国が想定される成田空港で、検疫での新型コロナウイルス検査をすり抜けて入国した外国人が相次いでいる。(中谷秀樹)

 県の五月二十日〜六月二十二日の感染者発表資料で居住地が「国外」(国籍非公表)と表記された感染者は三十八人。県などによると、ビジネス目的で成田空港から入国した外国人がほとんどで出国前の陰性確認と空港検疫は通過したが、入国後に陽性と判明。政府が感染者を発表する空港検疫ではなく、県内保健所での判明として発表された。

 また、今月十九日に成田空港に到着したウガンダ選手団の一人は検疫段階で陽性と分かったが、一緒に来日した八人は濃厚接触者の調査をせずに合宿先の大阪府に移動。いったん検疫を通過すると対応は曖昧だ。

 県疾病対策課によると、これまでの県発表分の国外居住の感染者は、変異株流行地域からの入国者に対する隔離期間中の再検査や、市中に出て行動後、帰国に向けた陰性証明の検査で陽性判定された事例も多いという。担当者は「最長二週間とされるウイルス潜伏期間で保有量に増減があるから、空港での検疫をすり抜けてしまうのではないか」と推測する。来日前にワクチン接種済みの陽性者も含まれている。

 無症状が圧倒的に多いことについて、厚生労働省の担当者は「発熱などが認められれば航空会社が搭乗拒否するはずで、すり抜ける人は必然的に無症状」。県内病院の医師は「無症状でも感染力はあり、変異株ウイルスのキャリアー(運び屋)になっている危険性がある」と指摘する。

 選手やスタッフなど五輪関係者は、十四日間の隔離が事実上緩和されるため、すり抜けた感染者が、開催地周辺に散らばり活動する懸念はぬぐえない。

 県内でもフェンシングとテコンドー、レスリングの会場となる幕張メッセ(千葉市美浜区)やサーフィン会場となる一宮町の会場周辺に、選手村に入村しない国際オリンピック委員会(IOC)などの関係者が滞在予定。熊谷俊人知事は「関係者の宿泊先や感染防止策、県民との接触がどのように遮断されるのか。組織委員会と情報共有、個別確認して対策を取っていくしかない」としている。

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