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【東京スプリント回顧】道悪のハイペースでも能力の高さ見せたリュウノユキナ(斎藤修) | 競馬ニュース – netkeiba.com

3連勝で重賞初制覇を飾ったリュウノユキナ(撮影:高橋正和)

3連勝で重賞初制覇を飾ったリュウノユキナ(撮影:高橋正和)



 6歳にしてダート短距離で充実を見せたリュウノユキナ。JpnI勝ち馬ゆえ別定58kgを背負ったサブノジュニア。ベストは1000mながら直線よく追い込んだキャンドルグラス。年齢を重ねても時に好走を見せるノボバカラ。上位4頭は、勝ち負けの順番がついたとはいえ、いずれも持てる能力を存分に発揮した見事なレースだった。

 行きたい馬が内枠に揃って、ある程度予想されたとおりの先行争い。大井1200mでは、内枠に入った逃げ馬が逃げられずに包まれてしまうと、そこでほとんど終了。雨で水の浮いた不良馬場ならなおさらそれは許されない。それゆえ、ベストマッチョ、サイクロトロン、ヒロシゲゴールドと、内枠の3頭が先を争っての前半ハイペース。

 それを見ながら運べたリュウノユキナは、枠順的にも絶好の展開になったのではないか。前半33秒9というペースで、それを3コーナーからとらえに行ったところでは早すぎるのではないかと見ていた。しかし直線を向いても手応え十分。それがこの馬の今の充実ぶりを物語っているのだろう。馬場状態を考えると前半が早かったぶん、リュウノユキナ自身も後半は37秒5とかかったが、ゴール前迫ったサブノジュニアを振り切って見せた。

 JRA現役最年長、54歳の柴田善臣騎手は、2011年のクラスターCをドスライスで制して以来10年ぶりとなる地方のダートグレード制覇。大井のダートグレードは2004年ジャパンダートダービーをカフェオリンポスで制して以来17年ぶり。風雨の悪条件でも見事な騎乗だった。

 リュウノユキナは、中央移籍後の勝利はすべてダートで、1200m・4勝に、1300m・1勝。今年、JBCの開催は金沢で、JBCスプリントはコーナー4つの1400m戦。ひとまずの目標はJpnIIの東京盃となるのだろうか。

 サブノジュニアは3コーナーの通過順が9番手でも、前が一団となっていたので普段より前目の位置取り。馬場状態と58kgという斤量を意識していたのだろう。人気になっていたリュウノユキナを視界に捉えながらの追走だったのかもしれない。それにしても直線は馬群の中からよく伸びた。差し切れるのではないかという勢いだった。

 レースの上がりが37秒6のところ、この馬場で36秒9というメンバー中最速タイで上がってアタマ差。関係者にとっては悔しいだろうが、負けて強しとはこのこと。脚質的に常に展開に左右されることがあるとはいえ、この馬場で、勝ち馬より2kg重い斤量を背負っての結果としては、JpnIタイトルホルダーに恥じない走りだった。

 何度か書いているが、ダートでもマイル以上の路線では定量のGI/JpnIが中央も合わせて年間8レース(2・3歳限定戦および牝馬限定戦は除く)もあるのに対し、短距離はJBCスプリントだけ。GII/JpnII、GIII/JpnIIIの別定戦やハンデ戦では常に斤量を背負わされることになり、ダート短距離馬は頂点のJBCスプリントを勝ってしまうと、その後は厳しい条件を強いられることになる。加えてJBCスプリントは開催場によってワンターンの1000/1200mか、馬場を1周する1400mか、コース形態が年によって大きく変わることでも適性が問われることになる。

 キャンドルグラスは、サブノジュニアと最速タイの上がりで伸び、アタマ+3/4馬身差。4コーナー手前ではサブノジュニアとほぼ併走しており、サブノジュニアがそのまま馬群の中を抜けてきたのに対して、キャンドルグラスは直線を向いて外に持ち出すときに、若干ではあったがロスがあった。サブノジュニアと枠順が逆で、道中の内外の位置も逆だったら、キャンドルグラスが差し切っていたのではないかと思える内容だった。

 ノボバカラは勝ち馬から2馬身ほど後ろを追走し、その差は最後までほとんど変わらず食い下がって4着。着順にムラはあるが、9歳という年齢ほどの衰えはないのだろう。

 5着ヒロシゲゴールド、6着ベストマッチョまで勝ち馬から1秒以内の差。ハナを争っての前半ハイペースでむしろよく粘った。

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