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「人はお金のためなら何でもやる」。ワールドカップ カタール大会の親善大使、デヴィッド・ベッカムへの批判やまず – セレブニュース | SPUR

サッカー日本代表の活躍で盛り上がる「FIFAワールドカップカタール2022」。初めて中東で開催されるワールドカップという歴史的なイベントでありながら、開催国カタールの人権問題を巡って、開幕前からさまざまな物議を呼んできた今大会。そのアンバサダーを務めるデヴィッド・ベッカム(47)に対しても、スポーツウォッシングに加担しているとして批判が集まっている。

2022年11月20日(現地時間)に開幕した「FIFAワールドカップカタール2022」。開催国のカタールは、同性愛が違法であることや、女性や移民が差別されていることが人権侵害にあたるとして国際社会で非難されており、同国でのワールドカップ開催を決めたFIFAの決定もまた非難されてきた。

大会直前にも、ヨーロッパ数カ国の代表が計画していたLGBTQ+コミュニティへの連帯を示す腕章の着用をFIFAが禁止。それに対する抗議行動が次々起こるという事態となり、各国で議論が巻き起こる中、大会のアンバサダーを務めるデヴィッド・ベッカム(47)にも厳しい目が向けられている。

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Photo:Getty Images

2021年10月、カタールの親善大使として、今回のワールドカップの顔となることが報じられたデヴィッド。元イングランド代表キャプテンを務めた一流アスリートで、ユニセフの大使でもあり、LGBTQ+コミュニティの支援者としても知られる彼が、人権侵害が問題視されるカタールを支持する決断をしたことに、驚きとともに批判の声が上がった。

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スポンサー契約料は年間1,000万ポンド(約16億7,000万円)とも、10年契約で1億5,000万ポンド(約250億円)とも言われ、「モラルよりも金を選んだ」と多くのメディアに報じられている。

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今回のワールドカップの費用は3,000億ドル(約42兆円)に達すると予測されており、その莫大な資金力にも注目が集まっているカタール。7つのスタジアム建設やインフラ整備のために、劣悪な労働条件下で命を落とした移民労働者は6,000人を超えると英『ガーディアン』紙は報じている。

同国では女性が結婚、留学、特定の仕事に就く時には、男性の親族から許可を得なければならないという男性後見人制度があり、婚姻関係にない性交渉は違法。また同性愛も違法であり、最高で7年の禁固刑に処される可能性があるという。

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サッカー選手としてのキャリア絶頂期には、LGBTQのライフスタイル誌『attitude』の表紙を飾ったこともあるデヴィッド。2018年、英国LGBTアワードでは、LGBTの支持者であるストレートのセレブに贈られる賞「セレブリティ・ストレート・アライ」トップ10に選出されるなど、ゲイのアイコンとして人気を博してきた。

また彼の妻ヴィクトリア・ベッカム(48)は、2019年、LGBTQ+コミュニティを支援するために、「Everyone Deserves Love」という虹色のメッセージをあしらったチャリティTシャツを発売している。

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そんなヴィクトリアの“元同僚”であるスパイス・ガールズのメンバー、メルC(48)はポッドキャスト『Not My Bagg』に出演した際、デヴィッドがアンバサダー契約したことを受け、自分にとってカタールからお金を受け取ることは「居心地のいいものではない」と発言。「個人的にはLGBTQ+コミュニティの味方だから」と説明した。

『attitude』誌のオーナー、ダレン・スタイル氏は、ブロンドヘア時代のベッカムを写した2002年の有名な表紙をツイート。「20年間オフィスに誇らしげに置かれていたものだが、このたび撤去する決断をした」と述べた。

ベッカムは当時、ほかのサッカー選手が誰も語ろうとしないことを語るのが自分のやり方で、「これまでもそうだし、これからもずっとそうだ」と話したというが、今回の問題には口を閉ざしていることに対し、「カタールが彼の沈黙を買った」と非難した。

 英コメディアンで、クィアであることを公表しているジョー・ライセット(34)は11月13日(現地時間)、Twitterにベッカムを糾弾する動画を投稿すると同時に、ベッカムのPRに宛てたメールを公開。

「デヴィッドがカタールとの契約を破棄するなら、ポケットマネーから1万ポンド(約167万円)をLGBTQ+コミュニティ支援のために寄付する」と取引を要求。応じない場合は現金をシュレッダーにかけると宣言した。

後日、ライセットはお金は投稿前に寄付していたことを明かし、もともとデヴィッド側からのコメントは期待しておらず、議論を起こすためのきっかけにしたかったと説明。そしてデヴィッドが表紙を飾った上記の雑誌をシュレッダーにかけて、抗議の意思を示している。

また、デヴィッドと同じ事務所に所属していたという英歌手ウィル・ヤング(43)は、彼のワールドカップ参加を受け、「失望した」というメッセージをInstagramに投稿。デヴィッドの誕生日に歌を捧げたこともあるというヤングは、「あなたはいつもフレンドリーで寛大だった。でも人は、お金のためなら何でもやる」と綴った。

そして、毎年スポンサー料を手にするたびに、カタールのLGBTQIA+チャリティーに100万ポンドを寄付するよう、デヴィッドに促しているが、こちらに対しても返答はないという。

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デヴィッドの代理人に取材したスポーツサイト『The Athletic』によると、10年以上にわたって定期的にカタールを訪れていたというデヴィッドは、指導者と知り合い、サッカーに対する情熱や長期にわたる取り組みを目の当たりにしたという。自分なりに調査した上で、ワールドカップの開催がこの国の改革推進に役立っていると信じているそうだ。「彼はいつも善のための力となる、サッカーのパワーについて話している」と代理人は話している。

同サイトは、移民労働者の制度など、実際にカタールでいくつかの変化が起きていることから、デヴィッドは人権侵害の体制を黙認しているわけではなく、むしろ自らの名声を利用して変化を促そうとしているのだろう、ただ人権団体の意見にも耳を傾けるべきだとしている。

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イギリスのあるLGBTQ+グループの代表者は、デヴィッドをコミュニティの「偉大な味方」だと考えていたのに、今回のワールドカップのアンバサダーを務めることがわかって、「信じられないほど失望した」と表明。今起こっている批判がデヴィッドの耳に届いていることを望んでいると語っている。

11月21日(現地時間)に行われたイングランド初戦では、スタンドに姿を現し、洗練された観戦スタイルが話題になったベッカム。12月19日開催予定のワールドカップ決勝までに、デヴィッド本人の声を聞く機会があることをファンは期待しているだろう。


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