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中国最大のECサイトが「片足だけ」の靴を購入できるキャンペーンを続ける理由 | 世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン | IDEAS FOR GOOD

片足を切断するなどで身体的な障がいを持っている人は常に靴を買うのに苦労しており、多くの人が片足だけの靴を欲しているのにもかかわらず、2足分の値段を余計に支払っている。中国では、その数はなんと2400万人にのぼるという。

こうした理不尽な状況は当事者にとって経済的な負担も大きいと、中国国内で以前から話題になっていた。この問題に一石を投じる動きが、中国最大のECプラットフォームであるTmall(中国名「天猫」)から発信された。

Tmallでは、毎年11月11日に半額セールが開催される。そのセール期間中に、スケッチャーズ、リーボック、ナイキ・エアジョーダン、CAMEL、eccoなどの国際的なブランドや回力などの中国国内ブランドの靴を一足ずつ購入できるようにしたのだ。

この#TheOneShoeProjectと題されたチャリティープロジェクトは、中国障がい者連合会とHeaven&Hell Chinaと提携して開催された。このプロジェクトのためだけにデザインされた一足のみの販売用ボックスが用意され、プラットフォーム上で左右一足だけ買えるようなシステムが実装された。もちろん、靴の値段は通常の2足セットの半額となっている。

このプロジェクトは発表当初から中国国内で好意的な反応を受け、結果キャンペーン期間外も靴が一足ずつ購入できるようになった。今後も長期的にこの#TheOneShoeProjectを運営していく可能性があると報じられている。人民網日本版によれば、Tmallでは視覚障がい者用の電子機器、読話や読唇でコミュニケーションをとる聴覚障がい者用のマスク、シリカゲル義肢といった特殊商品も販売されているという。

こうしたニーズは日本国内にも存在すると思われる。かくいう筆者もこのニュースを見て初めて「靴は2足売りが当たり前」だと思っていたことに気づいた。人間にとって、自身が経験していない障がいや病を持つ人の苦労の想像は難しい。

一部の人にとってはかかとの高い靴は履けない、着用時にしゃがむ必要がある靴は履けないなど、購入の前に多くの制限やストレスが存在しているのだ。こうしたマイノリティに大きく負担をかけるマジョリティ重視のサプライチェーンの設計から、まず見直していくべきではないだろうか。

【参照サイト】HEAVEN & HELL CHINA LAUNCHES TMALL’S ‘ONE SHOE PROJECT’ THAT ALLOWS DISABLED PEOPLE WITH ONE FOOT TO BUY ONE SHOE
【参照サイト】「靴を片方だけ買いたい」という身体障がい者のニーズに応えるサービス実施
【参照サイト】労災リハビリテーション工学センター今仙技術研究所「義足と靴ー切断者へのアンケート調査ー」
Edited by Megumi

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